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西伊豆 トンボロ 堂ヶ島周辺をぷらぷら1(三四郎島トンボロ編)

2024年更新

瀬浜海岸から三四郎島までトンボロを渡ります

瀬浜海岸から三四郎島までのトンボロ

瀬浜海岸から三四郎島までのトンボロ

トンボロとは?

トンボロ現象なんて呼んでますが、いわゆる陸繋砂州のことですね。
沖合の島と陸が干潮時に砂州で繋がる現象のことです。

そもそもトンボロとはTomboloと書き元々はイタリア語です。また現在では英語圏や、フランス、ドイツあたりでもトンボロで通じるようです。
まあ、相手が現象を知っていればの話しですがw

大きさを問わなければ日本ではわりとたくさん見られるのではないのでしょうか?
でも数百メートル規模になるとぐっと少なくなります。
今回はその中の一つでとても有名な西伊豆堂ヶ島のトンボロ現象を訪れました。

 

堂ヶ島のトンボロ

トンボロは沖合の島と陸地の間に干潮時に砂州が現れる現象であり、ここ堂ヶ島の瀬浜海岸と200メートルほど沖にある三四郎島との間に見ることが出来ます。

三四郎島は伝兵衛島、中ノ島、沖ノ瀬島、高島の四つの島から構成されていますが、見る角度により島が三つにも四つにも見えることからこの名が名付けられたようです。

また異説では源頼朝の家臣、伊豆の三四郎にちなみ名付けられたとも。島に隠れ住んだ三四郎の世話をしていた町娘の小雪が、頼朝決起の際に、島に住んでいた三四郎にそのことを早く知らせようと潮が満ちているにもかかわらず瀬を渡ろうとして波に飲まれてしまった悲劇の伝説が元になっているとも伝わっているようです。悲劇はともかくつまり三四郎が住んでいたから三四郎島なわけですね。

実際の名の由来はよく分かりませんが、その三四郎島の一番陸寄りにある伝兵衛島が干潮時に砂州で繋がるわけです。

ただ潮の満ち引きの関係で10月から2月の間はほとんどトンボロ現象はみられません。

今回は確実な日を狙って5月の大潮の時期に訪れました。
そのせいもあってか、上から見ると一番潮が引く時間の2時間ほど前からすでに島との間の砂州が姿を現していました。
予定よりも早かったのですが、ちょっと寄り道しつつトンボロを渡りに向かいます。

トンボロの繋がる瀬浜海岸に行くには車を置いて(駐車場所は下の詳細情報で)136号から堂ヶ島温泉ホテルへの入口に入ります。

すぐ左側に瀬浜海岸の看板があります。階段が良ければそちらに。坂道が良ければそのままホテル方向に向かいますとホテル正面の手前でくの字に折れる坂道があるのでそちらに下ります。すぐそこで先程の階段と合流します。

狭い道を降りますとまもなく海岸に到着です、迷うことはないでしょう。
下には3台分くらいの駐車場とトイレがありますが間違っても車で行かない方が良いです。軽トラ位しか走れないような幅の道で、対向車でも来たらどうしようもありません。また観光客も歩いていますので危険です。せいぜい小さなバイクぐらいがいいところでしょう。

 

海岸に出でますとさっそく目の前にトンボロが広がり、沖の島まで道のように繋がっています。この日は大潮だったのでこの時点で結構な広さとなっています。

瀬浜海岸からのトンボロ

瀬浜海岸からのトンボロ

伊豆もこの辺りはゴロタ石が多いので砂州も砂ではなくゴロタ石で形成されています。よって歩き難いw

たった200メートルとはいえ、足許がごろごろしていて不安定なのでしっかりとした靴を履いた方が良いです。間違ってもハイヒールなどで来ますと歩けません。

水が完全に引かない状態で渡っている人も見かけますが、この場所をよく歩きますよね。

すぐに伝兵衛島に辿り着きますので島の裏に回ります。こちらは陸からは見えない場所なので貴重な光景ですね。

伝兵衛島の裏側

伝兵衛島の裏側

すぐに伝兵衛島に辿り着きますので島の裏に回ります。こちらは陸からは見えない場所なので貴重な光景ですね。

島の裏側は柱状節理の割れが細かく入ってまるで石積みのようにも見えます。

それは足許にも広がっていて、この辺りの岩場はがたがたになった斜めに寝た柱状節理が広がっています。

 

伝兵衛島の磯の柱状節理の様子

伝兵衛島の磯の柱状節理の様子


そのためあちこちに海水が取り残されてタイドプールがたくさん出来ています。

 

伝兵衛島と中ノ島の間の磯

伝兵衛島と中ノ島の間の磯

子供が水中の生き物を観察するのに良い環境ですね。天気が好いと日陰がないのがちょっときついですが。

さて次の中ノ島に向かいます。

 

中ノ島方向

中ノ島方向


とはいいましても余程水が引かないと通常は伝兵衛島までしか行けません。伝兵衛島と中ノ島の間は完全な陸繋がりにはなりません。

 

島の間の水路

島の間の水路

ただ今回は最初からそのつもりでしたのでちゃんとマリンシューズを履いていきました。
躊躇わずにズボンのすそを捲ってドボン!
予定より時間が早かったせいか思ったよりもまだ深さが……膝まで捲りましたが裾が濡れます。
まあ、でも気にしません、この日は天気が好くて海水温もさほど低くないので気にせずに渡りきりました。
そして目の前に中ノ島です。

 

中ノ島

中ノ島

とりあえずその辺をぷらぷらします。

中ノ島の穴

中ノ島の穴

こんな穴が開いています。人が楽にくぐれるサイズです。それしても節理の向きがぐちゃぐちゃで凄いですね。

さすがに中ノ島より先には行けません。この先に進もうとすれば海にはいる必要がでてくるでしょう。でもこの場所は遊泳禁止です。潮の満ち引きが激しいので泳ぐには本当に危ない場所です。
それでなくても5月ではさすがに寒いですw

 

中ノ島の先方向

中ノ島の先方向

左端の岬を廻れば沖ノ瀬島がすぐそこなのですが、近いのに遠いです。

 

中ノ島の蟹

中ノ島の蟹

中ノ島には小さな蟹がたくさんいました。因みに写真は水の中ですよ。水がとても綺麗です。

中ノ島から伝兵衛島と瀬浜海岸方向

中ノ島から伝兵衛島と瀬浜海岸方向

先程の穴を裏から見るとこんな感じです。

中ノ島の穴 ダイナミックな柱状節理

中ノ島の穴 ダイナミックな柱状節理

伝兵衛島は見る角度により象に見えることから、別名象島とも呼ばれていますが、中ノ島もなかなかの象っぷり、むしろマンモス?

 

中之島 シルエット

中之島 シルエット

さて、まだ干潮時まで時間がありましたが戻ります。これ以上いても暑いだけですので。

とまあ、こんな感じでトンボロを渡ってきました。
基本的には10月から2月までの期間は大潮でもなかなかトンボロ現象は発生しません。
やはり5月から8月くらいの大潮が良いところですね。
それでも雨期もありますし、気圧や風などの影響でもコンディションは変わってしまいますので一概にいつが良いとは言い切れません。

最低限のこととして大潮の期間を狙うのが確実です。
幸いにも西伊豆町の観光協会はとても親切で毎年、潮位の発表をしてくれています(下に外部リンク)トンボロを渡りたいときはそちらを確認して訪れる日にちを調整してください。

 

堂ヶ島のトンボロ

堂ヶ島のトンボロ

 

因みにこちらは満ち潮時の写真です。干潮時から1時間45分後くらいの状態になります。

 

トンボロ満ち潮

トンボロ満ち潮

 

この日は2時間ほど前から渡れそうだったので、この日のトンボロは3時間半は島に行って帰ってくるまで時間があったことになります。大潮を狙えば結構な時間遊べそうです。これからの季節、子供連れて磯遊びも良いですね。

 

春にはトンボロ開きも行われますよ。

 

この周辺の海水浴場です。

 

瀬浜海岸の駐車場などの基本情報

地図

近隣からのアクセスと駐車場

136号を土肥方面から向かい、堂ヶ島ニュー銀水の前を通過しますと次に堂ヶ島ホテル天遊の入口と堂ヶ島温泉ホテルの出口が並んで海側にあります。
そこを通過してすぐに同じく海側の右手に堂ヶ島瀬浜海岸無料駐車場があります。

駐車台数は6、7台ほどで無料で駐められます。

また逆方向からですと、堂ヶ島温泉 海辺のかくれ湯 清流の前を通過すると道の脇に堂ヶ島無料駐車帯が7台分あります。

もしもどちらも埋まっていた場合は、少し離れますが、堂ヶ島の中心部、堂ヶ島観光船乗場などがある堂ヶ島公園の無料駐車場に駐めてください。道路のどちら側でも構いません。ただ海側の方が道路を渡らなくて済むので歩きやすいですね。お土産や食事も考えているのなら反対側もありです。

公式情報

静岡県賀茂郡西伊豆町仁科

外部リンク 西伊豆観光ガイド

外部リンク 2024年版 潮位表.pdf

 

 堂ヶ島周辺の続きです。