富士山須走口からまぼろしの滝へ
須走口第3駐車場奥からスタート
今回は富士山の幻の滝に行ってきました。
幻と云ってもすでに多くの人に知れ渡り存在自体は幻でも何でもありません。ただ雪解けの進むこの時期にだけ富士山の山肌に出現する期間限定の滝です。
そもそも富士山の山肌には川らしい川はないので水が山肌を流れていること自体が珍しく、時には出現しなかった年もあるとのことです。
今回はそんな滝といいますか川を目指してみました。
車は小山町の須走口登山道の第3駐車場の奥に駐めます。その先がハイキングコースの入り口となっておりまぼろしの滝へと至ります。
現地に行けば案内板もあるのですぐに分かると思います。
まぼろしの滝へ
コースに入ってすぐのところにフジザクラが咲いていました。
この時期、車で登山道を登る途中にもフジザクラやミツバツツジの花が沢山咲いていました。
樹林帯を抜けると開けた場所へ。
開けた場所へ出るとほぼ水平移動になります。
右手には富士山頂が見えています。
また左前には相模湾から箱根や市街地など連なり後方には山中湖が見えました。
まぼろしの滝から上流へ
20分ほど歩くとまぼろしの滝に到着です。
今回は丁度着くころにガスがかかってきたのでこの段階では写真に残さず上流へ登ります。
富士山に川があること自体珍しいのでそれだけで興奮ですw
ガスといっても流れも速く周囲の空は晴れていたのでそのうちに晴れることが予測できたので引き返しませんでした。
写真で見返すとこの時間は水流が弱いです。
このように山肌に溶岩が露出しているので雪解け水が地面に染み込むことなく川となっています。
これだけ縦に長く溶岩が地表に出ている場所は珍しいですね。
ちょっとガスが晴れてきました。
富士山頂がすっきりと見えました。
この辺まで登ると川の両側に木が生い茂り川沿いを上りにくくなってしまいました。
川を離れてまで登りたくはないのでここまでしました。
まぼろしの滝へ下る
折り返してまぼろしの滝を目指します。
登りではほぼ見えなかった富士山が出ているので写真を撮りまくりましたw
小さな滝といいますか落差のある場所は無数にあります。
溶岩で泡立ち白く見えるので綺麗です。
富士山の山肌は結構傾斜がきついので川自体がもう滝みたいなものですね。
川の水量が朝よりも増えているので良い感じです。
細い流れですが川が綺麗でとても好きです。
大瀑布!w
実際は人の背丈よりも低い落差です。でも一番滝っぽいかも。
まぼろしの滝へ
こちらがまぼろしの滝です。
なぜかまたこの場所では青空が望めませんでした……
国土地理院の定義では落差は5メートル以上、常時水が流れていることが滝の条件なので本来は滝といえないかもです……
それでも観た人が滝だと思えばやっぱり滝なのでしょう、他に呼びようもないですし。
まぼろしの滝まとめ
まぼろしの滝が観られるシーズンは雪解けの時期です。
5月の頭のゴールデンウイークころから始まりますが、その頃はあまり水量がないようです。大体5月中頃なら安定してみられるのではないでしょうか。
時間的には気温の上がるお昼頃が良いのかと思います。今回はまぼろしの滝には10時半過ぎ頃に到着しましたが、その頃よりも帰りの昼過ぎの時間帯の方が明らかに川全体に水量がありました。
またあまり午後遅くなるとそれはそれで逆光で写真が撮りにくくなりそうなので狙うのならお昼頃が良いかと思います。
今年は山肌の残雪具合からまだまだ出現していそうですが、こればかりは自然任せなのでいつ頃まで続くのかは分かりません。
西の方では梅雨入り宣言が出ましたし、これから雨が多くなると現地に足を運ぶのは危険です。晴れた日を狙えれば良いのですがこれからどれだけそんな日があるかわかりません。
天気の良いときの富士山はちょっとしたハイキング気分で歩ける山ですが一度天候が悪くなると危険度が急増します。
このコースも開けた場所では風雨にさらされ隠れるところはありませんし川筋は増水してとんでもないことになるかもしれません。
無理をせずに楽しみましょう。
まぼろしの滝の地図
まぼろしの滝へのアクセスと駐車場
ふじあざみラインの終着点、富士山須走口登山道5合目の第3駐車場が一番近いです。
駐車料金は無料