富士山世界文化遺産1
概略
富士山世界文化遺産とは
ご存じのように富士山はユネスコの世界文化遺産に認定されていいます。
文化遺産?
そうです、世界遺産ではなく世界文化遺産なんですよ。
富士山は独立峰の美しい山ですがそれだけでは日本人の心とは裏腹に世界遺産として認められませんでした。
ただし、その日本人の富士山を想う心を含めた象徴としての富士山が文化遺産として認められたのです。
それでは――文化遺産て何だ?
やっぱりそう思うでしょう。
富士山は「信仰の対象」と「芸術の源泉」の価値を持ち、富士山という自然の営みに宗教性、芸術性を見出してきた日本人の自然観や文化観そのものが価値を持つと認められたのです。
信仰の対象とは富士山を畏れ崇める行為、芸術の源泉とは富士山の美しさ崇高さを絵に描がいたり和歌に詠まれて来たことです。
そしてそれを象徴する場所、前者ならば神社、修行場、登山道など。後者ならば富士山をモチーフにしつつインスピレーションを与える景観を持つ富士五湖などが構成遺産として登録されたのです。
つまり富士山を中心に点在するそれらの場所全てを含めて世界文化遺産として登録されたわけです。
本来狙っていたのは富士山を世界遺産にすることだったのですが難航しました。
日本人の想いだけではどうしても世界遺産として認めては貰えません。
仕方ないといえば仕方ないのかもしれません。世界的に見れば珍しいとはいえ富士山のような美しい独立峰は幾つもあります。
富士山だけをそれ故に特別扱いできなかったのかもしれません。
しかし日本人にとって富士山はただ美しいだけの山ではないのです。もっと心の奥底にあるものなのです。
富士山を世界遺産にしたい人たちは諦めません、諦められるわけがありませんでした。
頭を捻り続けた挙げ句、富士山を想う日本人の心ごと世界遺産にしてしまえ、どうだ、と迫ったわけです。
これにはユネスコもお手上げでした。
その結果、構成遺産である場所も含めた25カ所を世界文化遺産として認めさせたのです!
三保の松原まで認めさせたのですからそのねじ込み方はたいしたものですw
でももうこれ、棚からぼた餅状態ですよねw
これにより富士山世界遺産を巡るためには点在するそれらの場所を見なければならなくなり、観光業者ウハウハ、もとい観光客はあちこち見て歩くことになったのです。
構成遺産一覧
富士山(富士山山域)、山頂の遺跡群、大宮村山口登山道、須山口登山(現、御殿場口登山道)、須走口登山道、吉田口登山道
山中湖、河口湖、西湖、精進湖、本栖湖
富士山本宮浅間大社、山宮浅間神社、村山浅間神社、須山浅間神社、富士浅間神社、河口浅間神社、富士御室浅間神社、北口本宮浅間神社
御師住宅(旧外川家住宅)、御師住宅(小佐野住宅)
忍野八海
出口池、お釜池、底抜池、銚子池、湧池、濁池、鏡池、菖蒲池
船津胎内樹型、吉田胎内樹型、人穴富士講遺跡
白糸の滝
三保の松原
これからについて
追記
現在の処、清水の三保の松原を抜かして一通り記事に起こすことができました。
世界文化遺産のカテゴリーで纏めてありますので興味のある方はお読み下さい。
そしてその中でもとりあえずわかりやすい神社についての情報から、当ブログの富士山世界遺産情報としてまず始めに書いていきたいと思っています。これからしばらく記事にしていきますがよろしかったらお付き合いください。
※記事にナンバーを振ってありますが、ブログ整理のためのものであり構成番号とは関係ありません。