西伊豆町の安城岬 ふれあい公園を真夏に歩く
新年あけましておめでとうございます。
さて年の初めですが、このところさっぱりと出かけられず記事に困っていました。
秋から忙殺され出かけられないのもありますし、何より新型コロナウイルスの拡大が身近に迫ってきてとても遊びに出かける気分ではありません。
それに寒い!w 寒いのは嫌いです。
というわけで年を越してようやく去年の写真の整理をしていたら、夏に西伊豆を訪れた際に足を運んだ安城岬ふれあい公園のデータが出てきたのでそれを記事にします。
現実は寒いですが、気持ちだけは夏の暑さを感じながら記事をお読みください。
目指せ亀甲岩!!
今年の夏は海の状態があまりよろしくありませんでした。
7月の長雨と豪雨で伊豆の海岸では至る所で泥水などが流れ込んでしまって濁っていました。
いつもならそれらも台風が来て海をかき回して綺麗にしてくれるのですが、昨年の8月には一回も附近に台風が来ないという、記憶にないような日が続きました。
よって濁った海はいつになってもそのままで、結局8月の間はさっぱりとしない状態が続いていました。
それでも海に行かないという選択肢はありませんw
ただ新型コロナウイルスの拡散防止もあるのでわりと近場で人の少なめな西伊豆で軽く海で遊ぼうと8月の初旬に訪れたものの、海はぱっとしないし、ビーチは感染予防のために泳いでいる時以外はマスクをするように指導され、色々な施設は使用禁止で使えず、と何だかイマイチぱっとしませんでした。
そこで海以外に遊べるところはないかと考え、近場のこちらの公園を思いついたので行ってきました。
急の予定変更でカメラもアクションカムしか用意していなかったので画質はあまりよくありません。
8月上旬、ものすごく暑い日
安城岬 ふれあい公園は西伊豆町の堂ヶ島のお隣、仁科漁港のすぐ脇にある岬です。
こちらの岬全体が公園になっていて先端の岩場に亀甲岩と呼ばれる岩があることでちょっとした名所になっています。
とは言いましても、こちらの岩は観光船から眺める人がほとんどで、実際にここまで足を伸ばす人は少ないのではないかと思います。
近寄るのは釣り人と物好きくらい?
駐車場から正面の建築物を抜けてすぐに広場へと出ます。
これだけなら普通の公園ですが、背後の小高い山も含めた岬全体が公園になっています。けっこうな広さです。
まっすぐ進むと海に突き当たります。
海岸は写真には写っていませんが、こちらは石浜で、わりと穏やかで泳げそうです。水質も近隣の海もそれほど悪くないので大丈夫でしょう。
いつもなら潜ってみるのですが、この日は水質にがっかりして海をやめた日です。もちろんこちらもパスしました。
そのまま海に沿って歩くと道は山の中へと入って行きます。上の写真の左の方、岬の先を目指します。
訪れたのは先に記したように真夏。
日向も暑いのですが、草の生い茂る山地に踏み込むと、むせるように湿度の高い空気に包まれます。
それなりに整備はしてありますが、時期的に流石に草刈りが追いつかないのか随分と生い茂り、時折腕漕ぎしながら山道を登ります。
岬の先端まで海沿いに平坦な道があればよろしいのですが、ここでは小高い山を越えて行く道しかありません。
階段で例えると300段から400段くらい登るくらいでしょうか?
さして高くはありませんが、真夏にはちょっときついですね。
そのうちに岬の背骨のように伸びる尾根に出ます。しばらくは尾根伝いに先端を目指します。
小高い場所に出るとわりと大きな木がありました。
日向は嫌だなぁw
進むと分岐がありますが、そのまま先に進むと尾根の末端に出ます。
尾根の先端付近の土はやけに赤いですね。酸化鉄が多い?
他の場所では見かけなかったのでこの辺りにしかないのかな。
あとは先の岩場までの下り道です。
海が見えてきました。もう少しで岩場です。
岬の先端に広がる岩場が見えてきました。
白いロープがぶら下がっています。急なので気をつけて降ります。
安城岬先端の岩場
上の写真の岩場からの眺めです。
もう少し進んで振り返ります。
左上から下ってきました。
更に岩場は先に続いていますのでもう少し進んでみます。
岩に穴が開いています、タフォニですね。
これは海水などの塩類が付着後、水分が蒸発して結晶化してそれが成長して岩石表層部を破壊して穴を穿つことで作られる穴です。海沿いの岩でよく見かけます。
ロープを伝ってもっと海面まで降りられるようになっていますが、この日はわりと波があったのであまり海面付近まで近付かないように引き返しました。
それにしてもこの岩場、そこそこの広さで起伏もあって面白いです。
足をかけやすくてどこでも登って歩けます。
おかげで日陰もない中、無駄に岩場を歩き回ってしまいました。
ようやく亀甲岩へ
ようやく目的の亀甲岩です。
明らかに別物に見えますね。
まるで岩場に張り付いている感じです。
白っぽい軽石の層でできています。
これは下田から西伊豆ででよく見かける白浜層群でしょう。約300万年前に堆積したものだと言われています。
堂ヶ島をはじめとしてこの周辺では海のそばでよく露頭していますが、こちらは波に洗われて独特な形状になっているようです。
別角度から診るとこんな形です。
でもどこが亀なんだろう……
何というか、茸とかそん感じ?
まぁ、基本こちらの岩は近くの兜岩と一緒で、海から眺めた形で呼ばれているんでしょうね。
堂ヶ島からの遊覧船から観ると白い甲羅を背負った亀が陸地に這い上ろうとしているように見える――とか見えないとかw
亀甲岩には足場が刻まれロープも付いていて登れるようです。
もちろん登りますw
上に登ると更にその先にも足を置く場所が海に向かって続いていました。
とりあえず行けるところまで行きましたが、波が少し荒いのでほどほどで引き返しました。波かぶってるし(汗
踵を返すと思っていたよりも下っていてちょっと驚きました。
岩場からだと上から見ているので小さく見えていましたが、海面から見るとけっこう大きいのかもしれません。
亀甲岩の上から仁科漁港の方を仰ぎます。
季節柄、足下が汚れた雪の堆積にも見えますねw
岩場では凄く暑かったはずですが、そんな記憶が微塵もありません。
よほど楽しかったのでしょうw
岩場にしては比較的歩きやすくて良かったです。
引き返して足湯へ
帰り道は来た歩道から時計回りで別の道を進みます。
こちらからは仁科漁港の風景が木立の間から望めました。
仁科漁港の入り口にある竜宮島です。
残念ながらアルビスはありませんが、福山雅治主演のガリレオ劇場版「真夏の方程式」の撮影場所の一つとしてそれなりに知られています。
この後は再び尾根を越えて岬の向こう側へ戻ります。
それにしても尾根筋の木はよく曲がってますね。どれだけ風が強いのか伝わってきます。こんなでも成長していけるなんてとても丈夫ですね。
広場に戻ると東屋があり足湯が設置してあります。
説明書きを読むと夏場は加水しているようですが仁科の温泉を利用した足湯です。
屋根があるのが嬉しいです。日差しが遮られて嬉しかったことを思い出しました。
この新型コロナの蔓延する情勢下での温泉施設への抵抗感は無きにしも非ずですが、何しろ人がいないw
周囲にもほとんど人がいない。
見かけたのは海と山ですれ違った釣り人だけ。多分それがこの日の公園内のほとんどの人口。
何人かは利用しているかもしれませんが気にするレベルではないでしょう。だいたい普通の観光客はこないのでは?
というわけでゆっくりと足湯につかりました。
体質的に攣りやすいので歩いた後の足湯などは大歓迎です。
伊豆は随所に足湯があるので最高です。
安城岬 ふれあい公園と亀甲岩まとめ
入り口から先端の岩場まで片道20分ほどでしょうか。
往復とも上り下りはありますが、距離はたいした事ありません。
私は岩場で歩き回ったので随分と時間がかかりましたがw
実は往復時間よりも岩場を彷徨いていた時間の方が長かったりします。
岩場が好きな方にはお勧めです……どんな紹介だw
安城岬 ふれあい公園公式情報
安城岬 ふれあい公園
〒410-3514 静岡県賀茂郡西伊豆町仁科822−1
外部リンク 安城岬遊歩道 | 遊歩道 | 西伊豆町役場