本栖湖竜ヶ岳 千円札の右側の山に登り富士山を眺める
本栖湖湖畔へ
10月も末ごろ。
この日は朝から快晴で、富士山もよく出ていたので竜ヶ岳に登ろうと思いました。
竜ヶ岳の場所は大雑把に言いますと富士山の西側になります。
本栖湖の湖畔南側に聳える山です。
千円札の本栖湖からの富士山の絵が有名ですが、その本栖湖の富士山の手前、右側にある山が竜ヶ岳です。
ここ最近は麓の富士芝桜の竜神池から見ることができる富士山頂から登る初日の出が有名ですが、この竜ヶ岳の山頂こそが、昔から富士山から登る初日の出を拝める場所として知られていた場所です。
本当は紅葉のシーズンを待って登りたいところですが、待ちきれなくて登って来てしまいましたw
本栖湖キャンプ場 竜ヶ岳登山者駐車場
車は本栖湖湖畔の駐車場に駐めます。
139号から本栖湖方面に入ると湖畔を右手に見ながら廻る方に左折します。
道なりに進むと湖側に遊覧船 乗り場のある広い駐車場があり、そのまま進むとすぐに左側に本栖湖キャンプ場入り口の角に凄く広い舗装されていない駐車場があります。
そこが竜ヶ岳登山用の駐車場になっています。
駐車料金は取られません。
久しぶりにこちらの駐車場に行きましたが、朝はテントなども張ってあり相変わらずなかなかフリーダムな場所ですw
駐車場からは本栖湖キャンプ場内を抜けて登山道入り口を目指します。
山頂までの距離は3Kmちょっと位でしょうか。
ハイキングやトレッキングだと思うと登りできつめかと思いますが、登山だと思えば簡単な行程です。
キャンプ場内は看板だらけなので道に迷う心配はありません。
途中、舗装路を横断して間もなく車止めがあります。
そのまま進むと登山道の入り口につきます。
ここまで平坦路で駐車場から10分ほどです。
竜ヶ岳登山道 樹林地帯
ここからは森林地帯の山道をひたすら登ります。
時間にして30分ほどです。
足下にはどんぐりが一杯落ちていました。
熊は大丈夫なのか……
写真には撮れませんでしたがリスやヤマカガシに遭遇しました。
この辺りのヤマカガシはもちろん色は赤黒です。
だってここは関東地方ですから!w
竜神の山で蛇に遭遇とは縁起が良い?
樹林帯を登ると小高い場所で多少視界が開けます。
木立の間から富士山、逆方向に本栖湖、更にこれから登る竜ヶ岳を望むことができます。
まだまだ登りますね。
ここはまだ序盤です。
展望台へ
ここから中間点の展望台までの区間は尾根づたいの比較的楽な登り道になります。
そのうち視界が開けてきます。
笹原に出ますと広大な景色が姿を現します。
富士山の手前は樹海と朝霧高原です。
麓には最近人気の高い富士芝桜の会場があるのが見下ろせます。
そこにあるのが竜神池です。
ここからダブルダイヤモンド富士の初日の出を見ることができます。
そのまま進みますと写真の中心左辺りに展望台が見えてきました。
正面が竜ヶ岳でここを越えていきます。
到着した展望台附近からの眺めです。
富士山の山頂がよく見えません(汗
どうも雲が増えてきました。この分だと昼過ぎにはかなり見える確率が減りそうです。
展望台の場所には石仏があります。
そのためこの登山ルートは石仏コースと呼ばれているようです。
中には3体の石仏が納められています。
この石仏は何でしょうね? 竜ヶ岳の竜神信仰と関わりがあるのでしょうか。
展望台でおよそ山頂までのルートの半分くらいでしょうか。
ここからまた一山登ることになります。
竜ヶ岳中腹 笹原
まだしばらくは樹林帯が続きますが、すぐに頭上は薄くそのうちに山腹に広がる広い笹原に出ます。
ある意味、ここからの景色こそがこの竜ヶ岳を登る理由ではないでしょうか。
山頂よりも綺麗かもしれません。
富士山方向は笹原で視界を遮るものがなく広々とした景色が広がっています。
笹原は眺めがよく、足下に広がる樹海や朝霧高原を挟んだ先に富士山が聳える姿がよく見えます。
この先山頂までほとんど笹原の中を歩くのでずっと富士山を眺めながらの登山です。
けっこう登りますので体力のない方は休み休み登ることになるかと思いますが、ここでは足を止め顔を上げると常に富士山を目にすることができます(晴れていればw
急くことなく足を止めつつ富士山を眺めながら登るのがお勧めです。
富士山をあちこちから眺めていますが、富士山の西側、竜ヶ岳などの富士外輪山からの姿が一番裾野が長く綺麗に見えるのではないかと思います。
何しろ山頂から駿河湾まで一筆で続いている姿は圧巻ですね。
山梨県で海が見える場所は貴重です。しかも富士山と一緒に一望できるのですから云うことないです。
笹原の先に空が広がりピークを迎えますが、そこはまだ途中。
山頂は尾根伝いにもう少し先です。
しかしここまで来ればもうちょっとです。
竜ヶ岳山頂
山頂に到着です。
竜ヶ岳は標高1485mあります。
本栖湖の湖面がおよそ標高900mほどなので600mの高さを一気に登って来ます。
その甲斐あってここではなかなかの展望が開けています。
もちろん南東には富士山。
この日は霞んでいて分かり難いですが、裾の端は駿河湾まで達しています。
これだけ富士山の裾野が長く見られる場所はそうありません。
静岡側ですと海上から見ると海から立ち上がる富士山を見ることができますが、陸側からだとどうしても裾野の広がりが邪魔されます。
実は白糸の滝近くの白糸公園からも近い風景が望めるのですが、あの辺りですとまだ愛鷹山が稜線のこぶになってしまい、ちょっと残念です。
それ以前に鉄塔と電線が景色を台無しにしているのですが……
何とかしてくださいよ、東電さん。
また山梨側からもかなり長く見られるのも確かなのですが、こちら側は全体の標高が高いので富士山自体の高低差がどうしても静岡側ほどありません。
この竜ヶ岳は山梨でありながら海抜0mから3776mまでつづく稜線を一望できる素晴らしい場所です。
しかも比較的簡単で日帰り登山できるレベルなのが良いですね。そこそこ体力はいりますが。
南には尾根伝いに続く毛無山。逆光酷い……
竜ヶ岳からですと尾根伝いに山頂に行けます。
毛無の方がまだ高く、山頂は雲の中です。これでは行っても眺めがよくありませんね。
西から北西には山脈の向こうに白い稜線が続いていますが、雪が降り積もった南アルプスの連山です。
こちらは北の端の方にある北岳でしょう。
流石に遠いので望遠レンズで捉えています。
竜ヶ岳 帰路
富士山は出ていますが、雲も増えてきました。
午後は隠れてしまいそうなので早めに帰ります。
帰りは来た道の途中から本栖湖に直接降りるコースを覗いてみます。
こちらは少し急ですが最短距離で湖畔まで戻れる登山道です。
またミズナラなどの広葉樹の自然林で紅葉の時期に楽しめもします。
樹林の始まる場所まで行ってみました。
紅葉は始まりつつありましたが、まだ盛りには少し早い感じでした。
そのため尾根まで戻り、来た道を帰ることにします。
何しろこちらの方が遠回りでも富士山を正面に眺めながら下れるので楽しいです。
笹原の先にはいつでも富士山です。
そのはずが……
何だか雲が多くなってきて富士山が隠れがちです。
せっかくの見晴らし良い居場所でこれは悲しい。
それでも山頂が顔を覗かせた瞬間を狙って撮影。
かなり厳しい(汗
わざわざ遠回りをしましたが、途中からは隠れている時間の方が長くて、なんだかなぁ――という結果になってしまいました。
まぁ、それでもこちらは空が広くて気持ちいいので良いのですが。
と、まぁこんな感じで富士山を眺めに竜ヶ岳に登ってきました。
キャンプ場の入り口から振り返ると最後に富士の頭が覗いていました。
この日は思ったよりも雲が出てしまいました。おかげで撮影のタイミングで光の加減がコロコロ変わりました。
カメラのホワイトバランスをオートで撮っていたので現像時の変更が面倒でした。素直に固定しておけばよかった……
結局、登っている最中の方が天気はよかったですね。
一番富士山が綺麗だったのは中間地の展望台の頃かな?
もう少し早い時間に登れば雲は少ないのですが、富士山は逆光になってしまうので撮影しにくいです。
正午過ぎ、太陽が高い頃に山頂で雲がなければ最高の時間かと思います。
竜ヶ岳の駐車場などの基本情報
地図
近隣からのアクセスと駐車場
駐車場は本栖湖キャンプ場の入り口にあります。
駐車料金は無料
山頂までは看板を辿れば辿り着けます。
住所
〒401-0337 山梨県南都留郡富士河口湖町本栖