富士山と白糸の滝――この組み合わせに敵う景色は滅多にありませんね。この景色をぜひとも堪能していただきたいスポットです。
富士山世界文化遺産12
白糸の滝は名前の通りの美しさです。
※もう少し葉が色づくとベストですね。紅葉の時期ですと11時くらいには写真左側の滝壺奥まで陽が入り綺麗です。時間が早くても遅くても影が出来てしまって撮影が難しいです。ただこちらから富士山と一緒に撮るなら朝早めは日陰っているでしょうね。
随感
一部川からの流入もありますが、高さ20m幅150mの崖面から湧き出る水がまるで白い糸が垂れるような趣から白糸の滝と名称されています。
白糸溶岩流と古富士泥流堆積物の間から湧き出す富士山伏流水は1日平均15~16万㎡という量からもそのすごさが窺えます。実際に滝壺まで降りれば見上げるほどの崖面にまさに白く糸を引くような水の流れが壁面を埋め尽くし圧巻の一言。
全国色々の滝を見れば、もっと落差の高いもの、水量のあるものとありますが、こういう景観の滝はここでしか観ることができません。まさに伏流水の豊富な富士山が作りだした景色です。
もともとその美しさから国の名勝及び天然記念物に指定されいましたが、白糸の滝もまた構成遺産にも組み込まれました。
ただそれは景観からではなく、この地で角行が修行をしてた記録があるからです。
長谷川角行といえば戦国時代末から江戸時代初期の人で富士講の開祖です。
その角行がこの地で水行を行い、それに習う富士講を中心とした人々の巡礼、修行の場として利用されてきた歴史があるから構成遺産に組み込まれました。
この地を訪れれば角行や富士講の方々自然の豊かさすごさを肌身で感じ、その雰囲気から水行に選んだの納得できるでしょう。
駐車場から白糸の滝に向かう途中には音止の滝もあります。
こちらは白糸の滝とは雰囲気が事なり、崖から大量の水が轟音を上げて落ちています。瀑布という感じです。残念なことに上からしか見られませんがそれでもなかなかの迫力です。
名前の由来は日本三大仇討ちの一つ、源頼朝が行った富士の巻狩りの際に曾我兄弟が父の仇の工藤祐経を討つ相談をしていたとき滝の音が大きくて聞き取れなかったので、神に念じたところ一瞬滝の音が止んだという伝説からこの名称が来ています。
白糸の滝壺まで一度降りて逆側の斜面の階段を登りますと展望スペースがあり、天気が好ければ富士山と白糸の滝が一望できます。この記事でも使っている写真が撮れる場所です。こちらは白糸の滝のみならず、地元の富士宮を代表する景色の一つですね。訪れたならぜひともフレームに収めてもらいたいスポットです。
写真を撮るには季節にもよりますが昼前くらいにした方が滝壺の奥の方まで日が差してベストです。
基本情報
地図
近隣からのアクセスと駐車場
139号バイパスを上井出ICで降りて西に向かい突き当たりの交差点を右へ。二方向ありますが奥の広い道へ。
進みますとランドアバウトがありそこを左方向へ抜けますと駐車場があります。
公式情報
乗用車 105台 500円 大型バス 10台 1,000円 マイクロバス 15台 1,000円 バイク 10台 200円
富士宮市観光協会 〒418-0065富士宮市中央町16番1号
TEL 0544-27-5240
一般的には上記の地元運営の駐車場を使う方がよろしいですが、道沿いには売店の駐車場があり、お店でものを買うと無料になったりします。
また参考までに、白糸の滝だけが目的のリピーターの方は入口から更に進みますと乗用車が200円で駐まれるところもあります。一番奥の駐車場は逆に、最後に記した展望スペースからは一番近かったりします。
ランドアバウト
白糸の滝手前の三叉路は信号機のないランドアバウトになっています。慣れない方は戸惑うと思います。
ランドアバウトは交差点内を一方通行でグルグル廻り、自分の出たい場所から出る仕組みです。
まず基本として交差点内の車が優先です。車が円環内にいた場合、一時停止し通りすぎてから侵入しましょう。いなければ静止する必要はありません。
またその際、自分が交差点の出たい先が詰まっている時は交差点内に侵入しないでください。中で止まると交差点内が塞がっていまいますので一時停止線で出口が空くのをお待ち下さい。
ランドアバウト内を埋めてしまうと下手をすると交差点がまったく機能しなくなることもありえますので気を付けてください。
また交差点から出るときはきちんと左ウインカーを出して出ることを意思表示をして下さい。意思表示をしないと侵入車が戸惑い交差点にすんなりと入れずに交通の流れが滞ってしまいます。
角行の修行場の人穴の記事です。
富士宮ならこちらも如何ですか?