ふじ楽いず楽

富士山周辺と伊豆の観光スポットや遊ぶところを紹介するブログです

生まれ変わりを体現する、胎内樹型2(船津胎内樹型)

吉田胎内樹型と異なり、こちらは随分と垢抜けたと言いますか、人の息吹を感じられる観光スポットとなっています。

富士山世界文化遺産15-2

船津胎内樹型

船津胎内樹型

船津胎内樹型

※写真は入口から入ってすぐの場所ですね。高さはともかくここが一番広かったように思えました。

随感


駐車場からすぐに目に入るのが朱塗りの鳥居と神社の建物。こちらは無戸室浅間神社拝殿となっています。
江戸時代、340年ほど前に富士講の信者によって建てられたそうです。

そちらに真っ直ぐ伺いたいところですが、こちらは休館日でなければ胎内樹型の中に入れる代わりに有料の施設となっているため、脇に建つ河口湖フィールドセンターで料金を払い説明を聞いて船津胎内へ向かうことになります

船津胎内は拝殿がそのまま入口になっており祭壇の下にぽっかりと口を開けて待っています。
とても奇妙な光景ですが、まるで秘密の祠のようで思わずカッコイイ!!と童心がくすぐられますw

無戸室浅間神社拝殿

無戸室浅間神社拝殿

※写真の中央に穴が開いているのがお分かりになるでしょうか? とても不思議な造りですね。こちらから胎内洞へと入っていきます。

 

こちらの胎内は短いですが通り抜けられる構造になっています。
途中に脇道がありその奥が「母の胎内」と呼ばれる場所です。物凄く天井が低くて歩き難いですが、ここに来たならやはりこちらを体験すべきです。

母の胎内へ

母の胎内へ

※写真のこの通路がとにかく狭いです。天井が低くて腰を屈めてもぶつかるような感じでして、しかも奥に行くほど低く感じます。しゃがんだ状態で歩くようにしなければいけません。小さな子が普通に歩いているているのを見てとても羨ましかったです。

 

人工のものかと思われるほど綺麗な円筒形の道が延び頭をぶつけないように気を付けながら進んでいくと突き当たりの手前がまるで人を拒むかのようにぎゅっと狭くなっています。そこが最後の難関です。
両手を付いて身体を捩り混みます。背中に何かを背負っていたりする突っ掛かり通れないかもしれません。
なんとか滑り込むとそこは一坪ほどのスペースで立つことができる高さのある空間になっています。
ここがどうやら最奥部のようです。そこには木花開耶姫命が祀られていてます。
それまでが狭かった反動かかこの空間内はとてもほっとする落ち着いた気持ちになれる場所です。ついでにもうここから出たくなくなります、帰るの面倒です、来た道を戻ることを考えるとねw

元の道に戻りまして突き当たりまで進むと今度は人が通れないほどの狭さの(電柱くらいでしょうか?)穴が真っ直ぐに延びています。
こちらの太さくらいだと樹型だということが認識しやすいですね。こちらは「父の胎内」と呼ばれる場所です。

その場所を過ぎると人の手が入ったような天井の高い場所に出て間もなく外へと出られます。
意外と社のすぐそこで、こんな所に出口があったのかと驚かされます。
富士講の教えですとこうして胎内を巡り新たに生まれ出ることで身が清められたということになります。

距離にすると短いものですが、この体験はここでしかできないものであり意外と満足度は高く感じました。

なお、こちらの河口湖フィールドセンターでは剣丸尾溶岩流上の周辺をガイドウォークで見て回る事もできます。
このフィールドセンター周囲には船津胎内樹型だけでなく世界的に珍しい大小約100個以上の溶岩樹型洞穴が点在し、それを見て回りながら森の中を散策したりもできるようです。

基本情報

地図 

 富士スバルライン料金所手前の信号機のある交差点を西に向かうとすぐにあります。

拝観料 小・中学生…100円、高校生以上…200円

河口湖フィールドセンター

〒401-0301 山梨県南都留郡富士河口湖町船津6603
TEL.0555-72-4331  FAX.0555-72-4341
営業時間 9:00~17:00
休館日  月曜日(祝日は開館/6~8月は無休)
駐車場  大型6台、普通車10台(施設利用の場合「無料」)

引用元 河口湖フィールドセンター|公式サイト