三島はその豊富な水資源から水の都とも呼ばれています。そんな三島の街中にありながら、美しい景観と憩いの場を提供してくれる水辺のスポットを紹介します。
白滝公園と源兵衛川
街のオアシス 白滝公園
冷たいせせらぎ
かつては富士山の伏流水が滝のように湧き出していたことから白滝の名となったそうです。
こちらも立地の近い楽寿園同様に溶岩流の端にあたるようで、公園内のそこかしこから湧き水が溢れて隣接する桜川に注いでいます。公園内に生えている木も立派で木陰に溢れとても涼しげです。
公園脇の桜川はわりと浅めで子供でも楽に歩けるくらいの深さしかなく、子供が遊んでいるのを見ていると大人でも靴を脱ぎ捨てて川の中を歩いてみたくなります。
街の中の公園にしては落ち着いた雰囲気です。子供が遊べるように水辺を作ってありますが、水は湧き水なので水温は低めです。それが気持いいといえばいいのですが、慣れるまではかなり冷たく痛いくらいです。
もちろんこちらはただの公園なので無料で楽しめます。街を散策して疲れたらここで一休みも水に足を入れて涼んでもいいですね。
白滝公園の駐車場などの基本情報
地図
近隣からのアクセスと駐車場等
場所は楽寿園の正門の道を挟んで向かいにあります。
※すぐ脇にも駐車場はありますが少し北に戻ったところの信号機を東に入ると「TMOパーク 三島市 駐車場」という立体駐車場もあり、一時間200円からで駐められます。少し離れますがこちらの方が利用しやすいかもしれません。
外部リンク|公式サイト
歩きたくなる 源兵衛川
足が凍える
「水の都 三島」を代表する景観として何となく何処かで見たことがある景色なのがこちらの源兵衛川でしょう。
楽寿園の小浜池を源流とするこちらの水はもちろん富士山の伏流水。川縁に降りると明らかに体感温度が異なります。
川の周囲には街中なのに緑も多く、木陰も溢れていて暑い日に涼むには気持ちのよい場所です。もちろんそれでも暑くてたまらなければ川に足を入れれば怖ろしく冷たくなります。夏場には子供たちが水遊びしているだけではなく、はしゃいで水の中を歩く大人たちの姿も少なからず見られます。
こちらの川は多くの人が暮らす街中にあることから一時期は生活用水などの排水が大量に流れ込み汚染が進んでかなり汚れていたそうです。その当時、源兵衛川に生えていた清流にしか棲息できないミシマバイカモは絶滅してしまいました。
しかし川の復活を望む大勢の人たちの手により、川は清掃され排水などを流さないようにと努力を惜しまず積み上げることによって、かつての、或いはそれ以上の環境を手に入れたのでした。結果、今では美し水辺は魅力的な観光地となり住民はもちろん遠くからも人を引き寄せ多くの人に親しまれています。
一度は失われたミシマバイカモは柿田川の方から移植し、取り戻された清流の中で今も花を咲かせています――まぁ、花自体は地味なんですが。失礼。
5月にはあちこちで蛍を見ることもできます。街中の川でこれ程蛍が見られる川は他にないのでは?
源兵衛川の水は中郷温水池流れ込み、ここで日光で暖められて農業用水として各地に分散して流れていきます。
源兵衛川はそのせせらぎで人の生活の中に潤いを与え、最後は人の生活を支えるために利用され、人と密接に関わりを持つとても身近な川なのですね。
暑い時期に訪れたなら皆さんも川に足を入れその身で川を感じてみてください――冷たいですw
源兵衛川の駐車場等、基本情報
地図
川の位置は楽寿園の南側から始まり南下して中郷温水池公園までの間となります。
ポイント
写真などでよく見かける四角い飛び石が川の中に並んでいる場所は上流部の楽寿園の下からその下流の橋の間で見られます。
時の鐘はもう少し下流の三島広小路駅の少し下です。
バイカモやカワセミ目当てなら更に下流の「6号水の苑緑地」で。
バイカモの群生は中郷温水池の少し上ですね。
アクセス、駐車場等
※上流部の飛び石の辺りで遊ぶなら「ヒロセパーク」という立体駐車場が川の脇に建っていて車を駐めるのに近く、料金も一時間200円からと良心的で便利です。
外部リンク|公式サイト
三島を訪れたのならこちらも行きたいですよね。