ふじ楽いず楽

富士山周辺と伊豆の観光スポットや遊ぶところを紹介するブログです

柿田川湧水群より川は生まれる

柿田川湧水群

 まず初めに清水町の方からの一言を代弁しときます。
「柿田川は清水町で三島じゃないよ!」
いや、まぁ、そうなんですよね。でも同じ三島溶岩流の先端で富士山の伏流水が湧き出しているスポットですし、観光に来るならやはり三島とワンセットで足を運ぶことになるかと思います。ですが清水町民のアイデンティティーに関わりますのでその辺はお間違えなくw

 

柿田川公園第一展望台より望む

柿田川公園第一展望台より望む

※第一展望台からの風景ですがこの辺りから川は始まっています。水源地は至る処で写真範囲外からもどんどん湧き出して川となっています。

 柿田川はパワースポット

柿田川という名前は誰でも一度は聞いたことがあるかと思います。その柿田川は全長1.2kmの全国で一番短い一級河川です。
では何でそんな短い川が一級河川になっているかと言えば、それはこの川がほぼ全て湧き水、それも富士山の伏流水から成っているからです。ある意味とっても贅沢でゴージャスな川なのです。

水源がほぼ湧き水で構成されているのですから、その水の清らかさは折り紙付きで、長良川、四万十川とともに日本三大清流に数えられてもいます。さらに水の清らかさではその中でもトップかもしれません。何しろ名水百選にも選ばれ、川がまるごと国の天然記念物にも指定されてもいるのですから。
どんだけ綺麗なんですかとも思いますが、まぁ、それだけ希有な存在ということなんでしょうね。

正直なところ富士山周辺に住んでいる身としては富士山の伏流水が湧き出して池を作り川となること自体は実はそれ程珍しくもなく、実際に家の近所にも普通に在るありふれた光景だったりします。水の多い日本では他の地方でもわりとこういう場所はあるのではないかとも思います。
でも現地に足を運んで実物を見てみてください。

柿田川湧水群は柿田川公園になっています。
そして水が湧くのを観察できる場所が設けられています。第一展望台ですね、ここから眺めることができます。水と緑に囲まれた良い場所です。
何気なく見ていると、ああ水が湧いてるね、川が流れているね、で終わってしまいますが、よくよく考えてください。

目前のその川、第一展望台のまさにその場所から始まっているんですよ。すぐ北側は国一が走っていてこの先には川の片鱗もありません。突如そこから目の前にある結構な広さの川が始まっているのです。

そこが三島溶岩流の最先端であり、突如として大量の富士山の伏流水が地表に姿を現している現場なのです。楽寿園も白糸公園も同じですが、その規模が違います。湧水量は推定1日約100万立方メートルとも云われていますから、多すぎてちょっと想像つきません。でも確かに桁違いがであることだけは確かです。

そういう意味でもこの地は清涼な水のもたらす力が溢れる清らかなパワースポットなのかもしれませんね。

柿田川公園第二展望台から観る湧水地

柿田川公園第二展望台から観る湧水地

※第二展望台から観るわき間ですが、かつて工場が水を汲み上げていた跡です。人工物ですが一段掘り下げた深みはまるで忍野八海を彷彿とさせる水の色をしていてとても美しいですね。

 

しかしそれだけの綺麗な水が絶え間なく湧き出る場所を人が放っておくはずがありません。
かつてこの地には水欲しさに工場が進出し柿田川に排水を垂れ流して環境汚染しまくった過去があります。
人間てヤツは……まったく、もうね、業なのでしょうね。

まあ、一時は酷いことになったようですが、この希有な環境を見直す機運も訪れ、守っていこうという人々も現れて現在の姿まで回復を果たしたました。
今後もこの貴重な環境を維持して欲しいものですね。幸いなことに、ここもどうやら伊豆ジオサイトに含まれているようです。環境保護の意識だけでなく色々なルールを使って管理できればこの景色を後世に残していくこともできるのではないかと期待します。

公園内の見所は先程出てきた川の生まれるのが見える第一展望台、かつて工場の井戸だったわき間のある第二展望台、そして川を眺めながら歩ける八つ橋となっています。八つ橋は地味ですが散策路としては木陰で良いですよ。その他にもせせらぎ、湧水広場など水辺で子供が遊べる施設も整っていますので子供連れでも楽しめますよ。

お隣の三島もそうですが(ここは清水町です!!)こういう水辺の景色に恵まれていますね。人の生活空間内にこれだけ綺麗な場所が保たれているのは皆が大切にしてるからなのでしょう。

公園内は緑が多く木陰で涼めるので暑い日の散策でもわりと楽しめます。それでも暑かったら裸足になって水に足を突っ込んで下さい。またこちらを散策するときは空のペットボトルを持って行き、駐車場脇で飲料用の湧き水を汲んで持ち歩くと、一息吐くときに湧き水で喉を潤してより堪能できますよ。ただお腹が弱い方はご注意を。飲料出来るとはいえこちらは天然の湧き水です、不馴れだったり体質に合わなかったりするとお腹を壊すかもしれません。心配な方は持ち帰ってから煮沸して飲料することをお勧めします。

柿田川公園の駐車場等、基本情報

地図

 

 近隣からのアクセス

三嶋大社や楽寿園などの三島市街地からですと一度国道1号線へ出まして下り方向、西向きに進みます。
清水町玉川の交差点を過ぎますと間もなく左側に「柿田川公園P」の看板が立っていますのでそこを左折しますとそのまま駐車場に行きます。

国1登り方向、東向きですと直接は入れないので何処かでUターンが必要です。

駐車場

駐車可能台数 普通車50台 料金 一回 200円

*普通車の場合清水町民の方は免許証など、町民であると確認できるもの、障害がある方は障害者手帳などを提示することにより無料です。

自転車やバイクなどの二輪は同じ駐車場の端の方に無料で駐輪できます。係員が誘導すると思うのでそれに従ってください。また国道沿いの公園入口脇にも駐輪スペースがあります。ちょい寄りには便利です。こちらに駐める場合はきちんと指定されたスペースに駐めてください。

公式情報


柿田川の自然を守るため、公園内では以下のことを守ってください。

・柵(さく)や八つ橋から出ないでください
・園内は汚さずにごみや空缶はお持ち帰りください
・たばこの投げ捨てなどは絶対にしないでください
・バイク・自転車は所定の場所へ駐輪してください
・キャンプや炊飯はしないでください
・動植物の採取はしないでください
・コインなどを湧水に投げ入れないでください
・ペットの連れ込みはご遠慮ください

 

清水町 都市計画課 公園みどり係 (別館2階)
〒411-8650 静岡県駿東郡清水町堂庭210番地の1
電話番号:直通電話(055-981-8224)

引用元 柿田川公園 - 静岡県清水町|公式サイト

そうはいってもやっぱり三島と一緒に訪れたいですよねw

 

同じように富士山の伏流水が吹き出して川ではなく滝になっているのが白糸の滝です。