ふじ楽いず楽

富士山周辺と伊豆の観光スポットや遊ぶところを紹介するブログです

富士を鎮める、河口浅間神社

富士山世界文化遺産8

こちらも前回に続き河口湖畔近くにある浅間神社です。
集落の中に突然大きな木立が立ち上がりこんもりとした森になっていて不思議な感じがします。バリアーといいますか、障壁といいますか、木々が中の空間を守っているような包まれ感が独特なスポットです。

 

河口浅間神社

河口浅間神社

河口浅間神社

※こちらは参道の鳥居前からの写真ですね。この鳥居より先の参道脇には大きな杉の木が並んでいて、まるでここから先の神域とこちら側、現世との空間を隔てているようにも見えます。

随感


貞観6年(864年)に富士山が貞観大噴火を起こし大被害が発生し、噴火鎮祭のために貞観7年(865年)に浅間神を奉斎したのがこちらの神社の始まりであるとされています。

富士山を沈めるのは現在の浅間大社の大役でしたが、ある日大きな噴火が起きてしまい、時の朝廷は噴火したのは祭祀怠慢のせい――としてしまいした。
正直どうすればいいの、て話しなのですが当時は本気です。
そして、さてそれならどうするか?という事です。
その結果、浅間大社だけでは駄目で信心が足りないのなら増やせばいいじゃない、とばかりに富士山を崇め祀る浅間神社を増やすことにしたのです。そしてここ河口浅間神社はご創祀されました。その甲斐あってか富士山はお帙多用です。
そんな経緯もあり富士山を崇めるこの神社は登拝の拡大と共に参拝者が集まってきて御師集落が発展し、賑わいを見せるようになったそうです。

しかし江戸期になると富士講が流行り、吉田御師の発展と共に登拝者の多くをそちらに奪われ、こちらは衰退していきました。世の廃り流行りは付きもののようで、この辺の没落は村山浅間神社と似ていますね。また徳川幕府からも庇護され、将軍家の祈願所となっていたりと時の権力者の支持を得ていたのも似通っています。

 

河口浅間神社拝殿

河口浅間神社拝殿

※こちらの建物は拝殿です。随身門を潜ると参道真っ直ぐしょめんにこちらの建物となります。また本殿はこの奥にあります。拝殿前に「美麗石(ヒイラ石)」と呼ばれる石祠が建てられているのが分かりますでしょうか? ちょっと見えにくですね、階段踊り場の真ん中です。

建物全体が巨大な杉の木などに囲まれていて懐に入ったような感じがして、まるで鬱蒼とした森の中にいるような気分にさせられます。


拝殿の奥に控える本殿は周囲の建物とは事なり、小さいながらも朱塗りで牡丹などの極彩色彫刻が施されとても華やかです。慶長12年(1607)造ですから400年前の姿を残しているのですね。

ここの見所は建物とは別に境内の杉の木です。七本杉と呼ばれる七本の御神木もさることながら、それ以外の杉の木も逞しく、それ程広いと思えない境内を木々が包み込むように覆い静謐な空間へと誘っています。何となく気持ちが落ち着く静かで良い場所です。その感じが外から見ても包まれ感として伝わってくるのかもしれません。

境内の背後、三つ峠に踏み込んだ場所に母ノ白滝と呼ばれる場所があります。
実はここも河口浅間神社の社有地でかつては登拝者が富士山に登る前に身を清めていた場所だそうです。
河口浅間神社を訪れたなら、ぜひともこちらまで足を伸ばしてみていください。

今でこそ湖畔を中心に観光地として賑わっている河口湖周辺ですが、こちらの住所は河口1だそうで、こここそがこの河口湖の起点となる中心地なんですね。

 

基本情報

 地図

 
大橋方面から河口湖北岸方面に向かうとみさかじマンで有名な「ほうとう屋敷みさか路」のある交差点がありますでそこを右折。
道なりに進み信号機のある河口浅間神社前交差点の角、左手が無料駐車場です。

河口浅間神社 〒401-0304 山梨県南都留郡富士河口湖町河口1