ふじ楽いず楽

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金木犀薫る 三嶋大社

三島の地は伊豆国、別名豆州とも呼ばれた伊豆半島周辺の地を治める国府が置かれた場所です、そしてその伊豆の国の一宮がここ三嶋大社なのです。

 

三嶋大社

三嶋大社

随感

三島といえば東海道の宿場町でした。更に遡っても伊豆の国の国府が置かれるなど古くからそれなりに栄えた街であり、現在も新幹線が止まる駅を持つなどそれなりに栄えています。
ただどうしてもそれなりと付けたくなるのは何と云いますか……
街の雰囲気を持ちつつも何処か垢抜けない、良くも悪くも田舎を感じさせる街だからでしょうか。でもその独特な雰囲気がこの街の魅力なんですけどね。
その三島の街の由来がもちろんこちらの三嶋大社となるわけです。ちなみ三島由紀夫の三島はここ三島の地名に由来します。

こちらに祀られている神様は、大山祇命(おおやまつみのみこと)と積羽八重事代主神(つみはやえことしろぬしのかみ)の二柱の神を総じて三嶋大明神としているとなっています。
奈良・平安時代の古書にもその名が記載され東海随一の神格を持つ大明神として崇拝されていたとのことです。
伊豆に流された源頼朝がこちらを深く崇敬し、後に天下を収めるようになったことからも武門に人気を得て篤く崇拝されるようになり益々その名を広めました。
そしていまでも伊豆の玄関口であり伊豆一宮のとして広く人々の心を集めています。

大鳥居を潜ると池に挟まれた参道を進み、立派な構えの総門が迎えてくれます。こちらは昭和になってから作られたものですがその作りは格調高く訪れた人を厳粛な気持にさせてくれます。更にその先には神門が控え、神域との境界を区切っています。
門を潜ると今の時期(9、10月)ですと薫り高い金木犀の匂いが訪れた人を迎えてくれます。そのすがすがしさはまさに神域に足を踏み入れたような気持にさせてくれます。
正面のこれまた立派な神楽殿を回り込むと本殿と幣殿と拝殿が聳えます。こちらの本殿の高さは16メートルにも及び東海地区の古建築社殿としては最大級とのこと。
本殿と幣殿と拝殿が国の重要文化財に指定されています。
全体的に厳かでとても立派な作りの神社です。古くから多くの信仰を集めていたことが肌で感じ取れます。
個人的には境内に咲き誇る薄黄木犀の香りが満ちる時期に訪れるのが好きです。
こちらの金木犀は樹齢1200年を超えると謂われ国の天然記念物にも指定されています。
もともと金木犀は香りが強いのですが、こちらの花は更に強く甘く薫るような気がします。プラシーボ? でも残念ですが今年は台風の影響でもう花は散っている可能性が高そうですね。

 

金木犀

金木犀

こちらの主神は三嶋大明神といいますが大山祇命、積羽八重事代主神の二柱のことだというのは個人的には後付ではないかと思いました。それは三嶋の名の由来は「御島」から来ていると聞いたことがあったからです。
その御島とは実は伊豆諸島のことを指すのです。
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ですよね。何故この内陸部で伊豆諸島を崇めるのか謎です。
でもちょっと考えてください。この地三島は大化の改新後、西暦700年頃には伊豆国の国府がいまの三嶋大の近所に設置されていたのです。つまりここは伊豆国の中心地だったのですね。そんな場所ですから利便性からどこかから神社を遷座したのではないかとの考えが浮かびます。
ではそれは何処か?
伊豆半島で伊豆諸島が見える場所にあるそれらしき神社……
最初に頭に浮かんだのが白浜神社。
以前より気にはなっていたのですがいつも素通りしていました。遊ぶことに夢中でw
で、ここは伊豆最古の神社を名乗っています。
調べてみますとどうやら三嶋大社はここと関係が深そうですね。
大まかにいいますとこちらの三嶋神は南方の海から来て伊豆諸島を創造した神様で一時は三宅島に鎮座した後、白浜に至ったとのこと。そしてこここそが三嶋大社の元宮であろうことが伺えました。

この流れでちょっと三嶋大社の立ち位置が理解できた気がします。
三嶋大社が富士山の見えるこの地にありながらその関係性が薄く、やけに伊豆との関わりが深いのはそのような経緯があったからなのでしょう。そう考えると説得力があります、ちょっとすっきりしました。
今回興味が湧いた白浜神社の方は別の記事にしたいと思います。

※記事にしました。

 

基本情報

 地図

 国一バイパスと伊豆に向かう136号の交差点をしばらく北上しますと三嶋大社脇に出られます。

駐車場は大鳥居の東側   乗用車 55台 一時間 200円

〒411-0035 静岡県三島市大宮町2-1-5
電話番号 : 055-975-0172(代表)

引用元 三嶋大社|公式サイト

 

※他にも大社の西側にも民営の駐車場が有ります。 一時間 200円から

 

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